
「看護師の平均年収は高い?」
「看護師の実際の年収・月収はどれくらい?」
看護師は「平均年収が高い」というイメージを持っている方もいるかもしれません。
しかし実際は、ほかの職業の平均年収と比べるとどうなのでしょうか?
そして看護師の年収ランキングは、厚生労働省「令和5年賃金構造基本統計調査」によると女性の職業(143職種中)の中で26位と高水準でした。
本記事では、看護師の「平均年収、給料、ボーナス」や「年齢、都道府県」によってどれくらいの違いがあるのかを解説します。
- 看護師の平均年収
- 看護師の平均年収を年代や施設規模別で比較
- 看護師で年収をアップさせるための方法4つ
- 看護師で転職を検討する場合のおすすめ転職サイト
看護師の平均年収は賃金構造基本統計調査により508万円と発表されている
看護師の平均年収は、厚生労働省「令和5年賃金構造基本統計調査」により508万円1,700円(平均年齢41.9歳)と発表されています。
発表されている平均年収の統計調査は、基本給のみではなく「ボーナス・各種手当など」も含まれた総額です。
社会保険料や税金が差し引かれた場合の看護師の手取り年収は、平均380万円~405万円となります。
「看護師の平均年収は高い」というイメージがあります。
しかし具体的には、上記の年収金額が発表されているデータです。
看護師の平均年収は、ここ数年のデータからでも増加傾向となっているため、次年度統計調査では平均年収が上昇している可能性があります。
看護師の年収には基本給・ボーナス・各種手当などが含まれる
看護師の年収には「基本給・ボーナス・各種手当など」が含まれます。
看護師の各種手当には、主に下記の手当てが該当します。
- 残業代(時間外手当)
- 夜勤手当
- 通勤手当
- 住宅手当
- 家族手当
下記では「基本給・ボーナス・各種手当」に関して深堀していきます。
看護師の基本給は20代大卒で約20万円~21万円
看護師の基本給は、日本看護協会の調査によって20代大卒(新卒)で約20万円~21万円と発表されています。
基本給とは、従業員が毎月受け取る給与の中で、特別手当や残業代を含まない金額です。
なお看護師は、基本的に年4,000円~5,000円ずつ昇給していくため、10年目の基本給は約25万円となります。
日本看護協会「2023年病院看護実態調査」で発表されている看護師の初任給は、下記の通りです。
看護職員の給与・処遇改善
(1)本年度採用の新卒看護師の初任給(2023 年度実績)
本年度採用の新卒看護師の初任給は、「高卒+3 年課程新卒」で平均基本給与額が
204,950 円、平均税込給与総額が 266,558 円であった。
「大卒」では、平均基本給与額が 210,963 円、平均税込給与総額が 274,752 円であった。
新卒看護師の初任給 (2023年度実績) |
回答病院数 | 平均基本 給与額 |
平均税込 給与総額 |
---|---|---|---|
高卒+3年課程新卒 | 3,249院 | 204,950円 | 266,558円 |
大卒 | 3,115院 | 210,963円 | 274,752円 |
勤続10年看護師の月額給与 (2023年度実績) |
回答病院数 | 平均基本 給与額 |
平均税込 給与総額 |
---|---|---|---|
高卒+3年課程新卒 | 3,290院 | 247,929円 | 326,675円 |
看護師の夜勤手当額は二交代制で平均 11,368 円
看護師の夜勤手当は、二交代制で平均11,368円と日本看護協会の実態調査によって発表されています。
また、三交代制の準夜勤では平均4,234円、深夜勤では平均5,199円でした。
夜勤手当が割増賃金と区別されているかどうかにかかわらず、定額の夜勤手当を看護職員に支給している病院に、各勤務帯で最も長い勤務時間に当てはまる金額をたずねたところ、三交代制の準夜勤では平均 4,234 円、深夜勤では平均 5,199 円であった。
二交代制の夜勤では平均 11,368 円であった。
また、定額の夜勤手当とは別に、夜勤回数に応じた手当を支給している病院は 20.5%であった。
上記のデータは、看護師が平日におこなう夜勤等に支払われる1回あたりの手当てです。
月平均夜勤回数は、二交代制と三交代制(準夜勤・深夜勤)で異なっており、それぞれの夜勤回数、夜勤手当額の合計を下記にまとめました。
二交代制 | 三交代制 | ||
準夜勤 | 深夜勤 | ||
月平均 夜勤回数 |
4.9回 | 7.5回 | |
---|---|---|---|
平均夜勤 手当額 |
11,368円 | 4,234円 | 5,199円 |
合計 | 55,703円 | 35,374円 |
二交代制での平均夜勤回数は4.9回となっており、合計の夜勤手当額は55,703円です。
そして、三交代制での平均夜勤回数は7.5回となっており、合計の夜勤手当額は35,374円です。
上記のデータから、看護師は毎月の給料のうち約3.5万円~約5.5万円は、夜勤手当額分となります。
夜勤手当額を年収に計算した場合は、約42万円~約66万円です。
看護師の平均年収には、夜勤手当分も含まれるため、平均年収508万円のうちの10分の1は夜勤手当分となります。
看護師の時間外労働(残業)手当は年間12万円~14万円
看護師の時間外労働(残業)手当は、年間12万円~14万円です。
看護師の時間外労働(残業)手当は、夜勤手当と比較すると年収に対する割合は多くありません。
看護師の平均残業時間は、日本看護協会の実態調査によって月5.2時間と発表されていました。
超過勤務時間
正規雇用看護職員の 2023 年 9 月における 1 人あたりの月平均超過勤務時間は、「1~4 時間未満」が 30.4%で最も多く、次いで「4~7 時間未満」が 23.4%、「7~10 時間未満」が 13.3%であった。
平均は 5.2 時間であった。
残業代を月間で計算すると、約1万円~1.2万円となっており、年間では約12万円~14万円です。
看護師の通勤手当は雇用条件によって支給されない場合がある
看護師の通勤手当は、雇用条件によって支給されない場合があります。
加えて、雇用条件以外にもいくつかの理由によって通勤手当が支給されない場合があります。
通勤手当が支給されない例 | |
パートや非常勤雇用の場合 | フルタイムではなく、パートや非常勤の看護師の場合は、勤務日数や時間が少なくなるため、通勤手当が支給されない場合がある。 |
---|---|
通勤手当の対象外となる労働契約 | 労働契約によって、基本給や特定の手当てのみが支給されます。 通勤手当が含まれていない場合は支給されません。 |
通勤距離 | 自宅から勤務先までの通勤距離が非常に短い場合は、通勤手当が支給されない場合があります。 |
非課税枠を超えた場合 | 通勤手当は通常、月10万円までが非課税です。 非課税枠を超える場合は課税をさけるため支給額を抑える場合がある。 |
通勤手当は、必ず全員へ支給される手当ではありません。
また上記支給されない例以外にも、通勤手段の申告に不備がある場合や、業務委託や派遣契約の場合支給されない場合があります。
看護師の年間ボーナスの平均は85万6,500円
看護師の年間ボーナスの平均は、85万6,500円です。
85万6,500円のボーナス額は、男性看護師、女性看護師のボーナスを平均した数値となります。
男性看護師、女性看護師それぞれの平均ボーナス額は、下記の通りです。
男性看護師 | 平均ボーナス(年間):87万5,800円 |
---|---|
女性看護師 | 平均ボーナス(年間):85万4,200円 |
平均ボーナスを比べると、男性看護師は女性看護師より2万1,600円高くなっています。
厚生労働省「令和5年賃金構造基本統計調査」から発表されている、年代別看護師のボーナス額は下記の通りです。
年齢 | 男性看護師 | 女性看護師 |
---|---|---|
20歳~24歳 | 42.2万円 | 46.9万円 |
25歳~29歳 | 75.4万円 | 73.4万円 |
30歳~34歳 | 89.5万円 | 80.6万円 |
35歳~39歳 | 92.3万円 | 79.7万円 |
40歳~44歳 | 93.4万円 | 92.2万円 |
45歳~49歳 | 110.3万円 | 101.3万円 |
50歳~54歳 | 97.0万円 | 101万円 |
55歳~59歳 | 117.6万円 | 111.8万円 |
60歳~64歳 | 90.1万円 | 74.8万円 |
65歳~69歳 | 61.6万円 | 53.2万円 |
看護師のボーナスは、20代は約40万円からスタートして、40代~50代に100万円に達しています。
ただ、新卒の場合のボーナスは、20万円以下か貰えない場合もあります。
看護師のボーナスは、職場によって異なる認識を持っておきましょう。
看護師の平均年収を年代や施設規模など項目ごとで比較
看護師の平均年収は年代や施設規模などによって異なります。
看護師の全国平均年収は508万円であり、平均年収が最も高い地域は大阪府の約568.1万円です。
平均年収が最も低い地域は宮崎県で416.2万円です。
最も高い地域と低い地域の平均年収の差には、約152万円の差があります。
加えて、女性看護師より男性看護師の方が平均年収が高いです。
平均年収が高い理由は、女性看護師より男性看護師に家族手当などが付く場合が多いからです。
下記では、看護師の平均年収を以下の項目ごとに比較して解説します。
- 年代別
- 規模別
- 職種別
- 都道府県別
- 男性・女性別
【年代別】看護師の年収は50代後半が最も高水準になる
看護師の平均年収は55~59歳が最も高水準になります。
看護師の平均年収は20代前半は約400万円です。
それに対して、看護師の平均年収は50代後半は約590万円になります。
看護師の平均年収は20代より50代の方が多い理由を下記にまとめました。
- 経験とスキルの蓄積
- 役職の昇進
- 勤務年数による昇給
- 専門資格の取得
看護師の平均年収は、年齢とともに徐々に上昇していきます。
ただし、20代後半から30代は結婚や出産などで労働時間を取れなくなる可能性もあるため、年収が大幅に上昇するケースは少ないです。
【規模別】施設規模が大きいほど平均年収は高額になる
看護師の平均年収は、一般企業と同じく施設規模が大きいほど平均年収は高額になります。
看護師の「平均年収、職員数、平均年齢など」を下記で比較してみました。
平均年収 | 約460.7万円 | 約496.7万円 | 約555.3万円 |
---|---|---|---|
職員数(規模) | 10~99人 | 100~999人 | 1,000人以上 |
平均勤続年数 | 8.1年 | 8.6年 | 9.1年 |
平均年齢 | 45.7歳 | 40.5歳 | 36.1歳 |
所定内 実労働時間数 |
162時間 | 157時間 | 158時間 |
残業時間 | 5.5時間 | 5時間 | 8.5時間 |
支給額 | 約33.5万円 | 約34.5万円 | 約37.6万円 |
年間賞与 別給与額 |
約58.7万円 | 約82.7万円 | 約104.1万円 |
※賃金構造基本統計調査 / 令和4年賃金構造基本統計調査 一般労働者 職種
上記のデータからでは、職員数1,000人以上の企業、職員数10~99人の企業の平均年収の差は約94.6万円になります。
施設規模が大きいほど平均年収が高額になる一番の理由は、残業時間が多くなるからです。
職員数1,000人以上の企業の残業時間は、職員数10~99人の企業より3時間多くなります。
なぜなら、患者の急変や緊急手術が必要になると業務が中断され、時間外労働が増えるからです。
施設規模が大きいほど時間外労働が増える可能性があるため、平均年収は高額になります。
【職種別】助産師は看護関係職の中で上位の平均年収になる
「職業別年収ランキングの画像」
助産師は、看護関係職の中で上位の平均年収になります。
助産師の平均年収は、約584.4万円です。
助産師と他の看護職の平均年収を男女別に以下にまとめました。
職種 | 平均年収(女性) | 平均年収(男性) |
---|---|---|
助産師 | 約584.4万円 | - |
看護師 | 約500万円 | 約516万円 |
看護助手 | 約309万円 | 約312万円 |
准看護師 | 約418.2万円 | 約432.5万円 |
※賃金構造基本統計調査 / 令和4年賃金構造基本統計調査 一般労働者 職種
したがって、助産師と看護師の平均年収の差が約76.4万円になります。
助産師が看護関係職の中で上位の年収になる理由は、下記の通りです。
- 専門性の高さ
- 責任の重さ
- 資格の取得は難しい
- 夜勤や緊急対応の頻度
なお、助産師になるためには資格を取得する必要があります。
資格の取得方法は、大学院や大学などで単位を修め、国家試験合格により「助産師」資格を取得できます。
「助産師、保健師への道」看護師は、所定の大学院、大学、養成所で単位を修め、国家試験合格により保健師、助産師資格を取得できます。
准看護師から直接、資格取得はできません。引用元:准看護師制度について
看護師として働く上で、高収入を望む方は助産師資格の取得を目指してみましょう。
【都道府県別】平均年収は首都圏・関西圏・東海地方が高水準となっている
「看護師の平均年収画像」
看護師の全国平均年収「508万円」を超える地域は、首都圏・関西圏・東海地方です。
看護師の平均年収が一番高い都道府県は平均年収「568.1万円」で大阪府になります。
それに対して、20位の三重県で看護師の平均年収は「518.9万円」です。
首都圏・関西圏・東海地方で看護師の平均年収が高水準となっている理由は、下記の通りです。
生活費が 高い |
住宅費や物価が高いため、企業や医療機関はそれに応じた給与を提供する必要があるため。 |
---|---|
医療需要が 高い |
首都圏、関西圏、東海地方では人口が多く、医療需要が高いため、看護師の需要と給与水準も高くなる。 |
勤務負担が 大きい |
都市部では患者数が多く、看護師の業務負担が大きいため、労働条件に応じて給与が高く設定されることが多い。 |
地域の 経済力 |
首都圏、関西圏、東海地方は経済が活発で所得水準が高いため、看護師の年収も高額になる。 |
上記の理由によって看護師の平均年収は、地域別で大きな差が生じる場合があります。
高収入を目指している方は、平均年収が高い地域への転職を検討しましょう。
【男性・女性別】男性看護師は家族手当などにより平均年収が高い
男性看護師は家族手当などによって、平均年収が女性看護師より高いです。
男性看護師と女性看護師の平均年収は下記の通りです。
男性看護師 | 女性看護師 | |
---|---|---|
平均年齢 | 39歳 | 42歳 |
平均月収 | 約36万円 | 約34.8万円 |
平均ボーナス(年間) | 約83.7万円 | 約83万円 |
平均年収 | 約516.9万円 | 約500万円 |
※賃金構造基本統計調査 / 令和4年賃金構造基本統計調査 一般労働者 職種
上記のデータによって男性看護師の平均年収は、女性看護師の平均年収より約16万円高くなっています。
男性看護師の平均年収は、女性看護師より高い理由は下記の通りです。
- 労働時間
- 役職者の比率
- 継続的なキャリア
- 職場環境
上記の理由以外にも、男性看護師は大規模な病院に勤めている場合は、家族手当が多く支給される場合もあります。
そのため、男性看護師は、女性看護師より平均年収が高くなる理由のひとつです。
看護師で年収をアップさせるための方法4つ
「年収をアップさせるための方法4つをまとめた画像」
看護師で年収をアップさせるための4つの方法を説明します。
看護師の平均年収は高額の印象があります。
看護師として働く上で、現在の収入よりもさらに収入を望む方も少なくありません。
看護師で年収をアップさせる具体的な方法は、下記の通りです。
- 夜勤の出勤回数を増やす
- 認定看護師や専門看護師などの資格取得に挑戦する
- 主任・看護師長・看護部長などの管理職を目指す
- 施設規模の大きい病院などへの転職をする
夜勤の出勤回数を増やすと年収アップに繋がる
看護師で年収をアップさせる方法の1つは、夜勤の出勤回数を増やすと年収のアップに繋がります。
夜勤は日勤より手当が得られるため、夜勤回数を増やすことで年収アップに繋げることが可能です。
看護師の二交代制と三交代制(1回当たり)の夜勤手当額は下記の通りです。
夜勤 | 平均 |
---|---|
三交代制 準夜勤 | 4,234 円 |
三交代制 深夜勤 | 5,199 円 |
二交代制 夜勤 | 11,368 円 |
ただし、夜勤が健康や生活に影響を与える可能性があるため、日勤と夜勤のバランスを取ることも大切です。
夜勤回数を増やすと考えられている方は、下記の点に注意しましょう。
- 健康への影響
- 夜勤手当の確認
- 仕事の負担
- 家族やプライベートのバランス
夜勤の回数を増やす場合は、無理のない夜勤シフトを設定すれば年収アップに繋がります。
認定看護師や専門看護師などの資格取得に挑戦する
看護師は、認定看護師や専門看護師などの資格取得することで、収入アップに繋がる場合があります。
高度な資格を取得すると資格手当が毎月支払われるため、昇給やキャリアアップのチャンスを得られます。
資格手当の支給方法は、専門看護師、認定看護師ともに「毎月支払われる」が約 9 割であり、「毎月支払われる」場合の平均支給額は、専門看護師資格では 11,279円、認定看護師資格では 8,530 円であった
認定看護師の資格を取得した方の毎月の平均支給額は、8,530円となっており年間102,360円です。
それに対して、専門看護師の資格を取得した方の毎月の平均支給額は、11,279円となっており年間135,348円です。
資格 | 平均年収 | 内訳 |
---|---|---|
認定看護師 | 5,450,360円 | 5,348,000円(40~44歳の平均年収)+102,360円(年間資格手当) |
専門看護師 | 5,483,348円 | 5,348,000円(40~44歳の平均年収)+135,348円(年間資格手当) |
認定看護師と専門看護師の年間資格手当には、平均32,988円の差があります。
専門看護師や認定看護師になるには、看護師免許取得後に一定期間の研修と大学院や教育機関での学びが必要です。
その後、資格試験に合格することで資格が得られます。
看護師として高収入を目指す場合は、認定看護師や専門看護師の資格取得を考えてみましょう。
主任・看護師長・看護部長などの管理職を目指す
看護師長や管理職などのポジションに就くことで、年収が増加する可能性があります。
なぜなら、主任・看護師長・看護部長などは専門スキルと管理能力が求められるためです。
主任・看護師長・看護部長などの役割は下記の通りです。
チームマネジメント | 看護スタッフのシフト管理、業務分担、育成・評価を担当します。 |
---|---|
業務の効率化 | 看護業務の改善点を見つけ、プロセスを最適化します。 |
予算管理 | 看護部門の予算を管理し、必要な資源や設備を調達するための計画を立てます。 |
問題解決 | 患者やスタッフの問題を迅速に解決し、良好な職場環境を維持します。 |
教育とトレーニング | スタッフに対する教育・研修を計画し、実施します。 |
管理職に昇進すると、看護業務の時間は減り「業務改善や管理」「職場環境」の整備が主な仕事になります。
主任・看護師長・看護部長などの管理職になるための知識を下記にまとめました。
- 専門知識とスキルの強化
- 資格と教育の取得
- キャリアパスと実務経験の積み重ね
- ネットワーキングとメンターシップ
また、職場全体の責任を持つために、ストレスや負担も大きくなる場合もあります。
看護師で年収をアップしたい方は、主任・看護師長・看護部長などの管理職を目指しましょう。
施設規模の大きい病院などへの転職を検討してみる
施設規模の大きい病院へ転職することで、看護師の年収がアップする可能性があります。
転職することで平均年収が上がる理由は下記の通りです。
- より良い給与条件
- キャリアアップの機会
- 専門スキルや経験の価値
- 市場競争
加えて、新しい職場での給与交渉がうまくいく場合、現職よりも高い年収を得られることがあります。
看護師の年収は施設規模の大きさによって異なる理由を下記にまとめました。
大規模運営による利益 | 大規模病院は多くの患者を扱い、収益が高いため、高い給与が支払われます。 |
---|---|
専門性と責任 | 大規模病院は専門的な診療科が多く、高度なスキルが求められるため、看護師の給与が高くなります。 |
人材確保のための競争 | 大規模病院は優秀な看護師確保のため、給与や福利厚生が充実し、給与水準が高くなります。 |
施設の充実度 | 大規模病院は設備維持に多くの人材を必要とし、看護師の給与が高くなることがあります。 |
看護師として年収を上げたい方は、施設規模の大きい病院などへの転職を検討してみましょう。
転職を検討する際に確認しておくべきポイント4つ
「転職検討する際に確認しておくべきポイント4つの画像」
看護師で転職を検討する際に確認しておくべき、4つのポイントを解説します。
「現在の給与を上げたい」「家族の都合で引っ越す」などの理由で転職を検討するケースが多いです。
現在より良い転職先を見つけるために、以下の4つのポイントを確認しておきましょう。
- 基本給は現在より上昇するかを確認する
- 通勤時のさまざまな負担などを確認しておく
- 転職先の社内の雰囲気を企業サイトから確認しておく
- 看護として自身のやりたい仕事ができるか
基本給は現在より上昇するかを確認する
転職する際に確認しておくべきポイントの1つは、基本給は現在より上昇するかを確認することです。
基本給は現在より上昇するかを求人情報から確認できます。
ただ、基本給と義務内容・負担が直結しているとは限りません。
業務内容と負担のバランスがどの程度かは、実際に働いてみないと確認できません。
また、求人情報には残業代やそのほか手当が記入されているため、前もって確認しておきましょう。
通勤時のさまざまな負担などを確認しておく
通勤は基本的に毎日行うことになるため、通勤時のさまざまな負担などを確認しておくべきです。
職場が近くても、渋滞や満員電車があると通勤がストレスなる場合があります。
下記には、確認しておくべき通勤時の負担をまとめました。
- 通勤時間
- 交通手段
- 交通費の増加
- 混雑状況
- 電車の乗り換えの多さ
また、実際に交通機関を利用して職場まで試しに行ってみましょう。
通勤時のさまざまな負担などを事前に確認しておくと、通勤よる負担を軽減できます。
転職先の社内の雰囲気を企業サイトから確認しておく
長期的に働くためには、転職先の企業サイトから社内の雰囲気を確認しておくべきです。
事前に企業サイトから社内の雰囲気が自分に合っているかを確認することで、長期的な労働に繋がります。
企業サイトで注目すべきページは、以下の通りです。
- 現役社員が社内の雰囲気を語る内容
- 社内イベントの様子を写真や動画で紹介
- 経営層が企業理念や社内雰囲気について書いたページ
実際に働いている社員の様子や年収に対する情報を企業サイトに記載している場合もあります。
また、企業サイト以外で社内の雰囲気を確認したい場合は、下記の方法でも可能です。
- 会社の説明会に参加して直接確認する
- インターンシップに参加してみる
- 口コミやSNSをチェックする
- 転職エージェントに確認する
- 面接の際に面接官に確認する
転職を検討している方によって、社内の雰囲気も重要になってきます。
事前に上記の方法を利用して、転職先の社内の雰囲気を確認してみましょう。
看護として自身のやりたい仕事ができるか
看護として自身のやりたい仕事をできるかを事前に確認しておくことも重要です。
転職先で自身のやりたい仕事ができるかを確認しなかったことで、転職後に後悔してしまう可能性があります。
転職先で自身のやりたい仕事ができるかの確認方法としては、下記の通りです。
- 病院や施設のホームページを確認する
- 求人情報や募集要項を読む
- 説明会や職場見学に参加する
- SNSや口コミサイトで情報収集する
- 面接で質問する
- キャリアコンサルタントに相談する
上記の方法を利用することで、看護として自身のやりたい仕事をできるのかを確認できます。
転職前に自身のやりたい仕事を明確にして、転職先で自身のやりたい仕事をできるかを確認してみましょう。
看護師で転職を検討する場合は転職サイトの利用がおすすめ
「紹介する転職サイトをまとめた画像」
看護師で転職を検討する場合は、転職サイトの利用がおすすめです。
転職サイトでは、転職先候補を多数取り扱っており、キャリアアドバイザーからさまざまな情報を得られます。
転職サイトの登録後に届く主なお知らせは、下記の通りです。
- 求人紹介
- キャリア相談
- 面接日程や職場見学の提案
- 履歴書・職務経歴書の添削
- 面接対策のアドバイス
下記では、看護師におすすめの転職サイト3つを紹介します。
「看護roo!」は転職先候補が多く求人先の内情などを細かく教えてもらえる
看護roo!は転職先候補が多く、求人先の内情などを細かく教えてもらえる転職サイトです。
看護roo!の求人数はおよそ20万件を取り扱っており、看護師転職支援を15年以上おこなっています。
転職先の相談は、LINEでキャリアドバイザーとやり取り可能で、転職先の内部情報などを知ることができます。
看護roo!の主な特徴は、下記の通りです。
- 医療機関と看護師の担当者が同じ
- キャリアアドバイザーが医療機関の内部情報に詳しい
- 希望の転職先を見つけやすい
- 運営は東証プライム上場企業
看護師転職サイトでは、担当者を医療機関と看護師で分けていることが一般的です。
しかし、看護roo!では医療機関と看護師の担当者を同じにしています。
担当者は、医療機関の内部情報にも詳しいため、求職者の希望する転職先の提示を可能にしています。
転職に悩んでおり、看護roo!の利用を検討されている方は、担当者に細かい希望条件を伝えてみましょう。
看護roo!の基本情報 | |
---|---|
取り扱い求人数 | 196,212件(2024年8月21日時点) |
主な求人の種類 | クリニック、一般病院、介護施設など |
対応地域 | 全国(都心部中心) |
対応時間 | 平日 9:00~21:00 土日祝 10:00~19:00 |
連絡方法 | 電話、メール、LINE |
サポート内容 | ・キャリア相談 ・求人紹介 ・履歴書作成、職務経歴書添削 ・面接準備 ・条件交渉 |
料金 | 無料 |
運営会社 | 株式会社クイック |
設立 | 1980年9月 |
「レバウェル看護」は累計利用者数40万人以上を突破している
レバウェル看護は累計利用者数40万人以上を突破している看護師専門の転職支援サービスです。
取り扱い求人数は、およそ15万件以上の求人を保有しています。
加えて担当者は、病院や施設の内情までも把握しており、希望に沿った転職先を見つけることができます。
レバウェル看護の主な特徴は、下記の通りです。
- 全国対応
- 転職活動の全般をサポート
- 2022年のオリコン顧客満足度調査No.1
- 入職後のサポートにも対応
レバウェル看護は、全国47都道府県に対応しており地方求人の取り扱いも豊富です。
運営会社は、レバレジーズメディカルケア株式会社が運営しており、看護師以外にも介護施設や美容クリニックなども取り扱っています。
加えてレバウェル看護のアドバイザーは、年間約4,000回を超える職場訪問をおこなっています。
職場訪問では、医療方針から退職した人の理由まで情報収集しているため、転職先の内部情報まで知ることが可能です。
レバウェル看護で転職先を探す際に、気になった点などあれば担当アドバイザーに質問してみましょう。
レバウェル看護の基本情報 | |
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取り扱い求人数 | 約15万件(2024年時点) |
主な求人の種類 | 病院、クリニック、介護施設、訪問看護、検診センター、保育園、学校など |
対応地域 | 全国47都道府県 |
対応時間 | 平日 9:00~21:00 |
連絡方法 | 電話、メール、LINE |
サポート内容 | ・キャリア相談 ・求人紹介 ・履歴書作成支援 ・面接準備 ・条件交渉 |
料金 | 無料 |
運営会社 | レバレジーズ・メディカルケア株式会社 |
設立日 | 2017年10月 |
「ナース人材バンク」は2024年オリコン顧客満足度調査2年連続総合第1位を獲得している
ナース人材バンクは、2024年オリコン顧客満足度調査2年連続総合第1位を獲得している、看護師専門の転職サイトです。
2024年オリコン顧客満足度調査では、下記5つの項目から評価され総合1位に選ばれています。
- 利用のしやすさ
- 担当者の対応力
- 紹介求人の質
- 紹介求人の豊富さ
- 交渉力
取り扱い求人数は、およそ20万件以上を取り扱っており、担当者の対応の早さなどから評価を得ています。
担当のキャリアパートナーによるサポートは「応募・面接・内定」までの手続きまで受けることが可能です。
そして、内定決定後のサポートにも対応しており、退職交渉などを受けることも可能です。
ナース人材バンクは、2024年に看護師・看護学生向けサービスを統合し、現在は「ナース専科 転職」に名称を変更しています。
運営会社は、東証プライム市場上場の株式会社エス・エム・エスが運営している、転職サイトです。
ナース人材バンク(ナース専科 転職)の基本情報 | |
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取り扱い求人数 | 約20万件(2024年8月時点) |
主な求人の種類 | 病院、クリニック、介護施設、訪問看護、診療所、その他医療機関 |
対応地域 | 全国47都道府県 |
対応時間 | 平日 9:00~20:00 土日祝 9:00~18:00 |
連絡方法 | 電話、メール、ウェブサイト |
サポート内容 | ・求人紹介 ・履歴書作成支援 ・面接対策 ・条件交渉 ・入職後のフォロー |
料金 | 無料 |
運営会社 | 株式会社エス・エム・エス (SMS Co., Ltd.) |
設立日 | 2003年4月 |
看護師の平均年収は全職種と比較して上回る状況が続いている
看護師の平均年収は、全職種と比較した際に上回る状況が続いています。
全職種とは、主に下記の職業です。
- 一般事務
- 販売員
- 保育士
- 介護福祉士など
厚生労働省「令和5年賃金構造基本統計調査」では、平均年収について下記のように発表されています。
2019年~2023年看護師と全職種の平均年収 | |
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看護師(男性、女性) | 508.2万円 |
看護師(女性) | 506.1万円 |
全職種(男性、女性) | 506.9万円 |
全職種(女性) | 399.7万円 |
男性と女性を含む看護師の平均年収は508.2万円となっており、女性看護師の平均年収は、506.1万円です。
上記のデータからでも、看護師の平均年収は全職種に比べて上回っていることがわかります。
看護師の20代の平均年収は全職種と比較して高水準
看護師の20代の平均年収は全職種と比較して高水準です。
加えて、看護師は女性が働いている職種に比べても高水準となっています。
全職種(20~24歳)の平均年収は、厚生労働省「令和5年賃金構造基本統計調査」より平均335万円と発表されています。
看護師(20~24歳)の平均年収は、平均402万円と発表されていました。
20代看護師の平均年収は、ほかの職種に比べて大幅に上回っていることがわかります。
30代後半の平均年収は、全職種が看護師を上回る状態です。
ただ女性の職業の中では、看護師は年収の高い職業となります。
看護師の年収ランキングは143職種中26位
看護師の年収ランキングは、厚生労働省「令和5年賃金構造基本統計調査」によると143職種中26位でした。
看護師の年収ランキングは、ほかの職種に比べて上位に入っています。
看護師が年収ランキング上位に入る理由の1つとしては、資格手当も年収に含まれるためです。
加えて、助産師の年収ランキングは13位となっており、医療関係の薬剤師よりも上位のランキングとなっています。
看護師は、基本給や夜勤手当などが高水準となっているため、ランキング上位に食い込んでいます。
【医療・福祉業界】20職種中で看護師の年収ランキングは5位
【医療・福祉業界】20職種中では、看護師の年収ランキング5位でした。
なお、助産師の年収ランキングは3位となっています。
看護師は医療・福祉業界の中でも、医師や薬剤師の次に年収が高いことがわかります。
看護師は年収1,000万円を稼ぐことは可能?年収をアップさせる方法を解説
看護師は、年収1,000万円を稼ぐことは可能なのか?
結論からいうと、看護師で年収1,000万円を稼ぐことは不可能ではありません。
しかし、看護師で年収1,000万円を目指すには、平均年収の2倍以上必要です。
看護師の平均年収は、508万1,700円のため年収1,000万円を目指すのは簡単ではないと言えます。
ここでは、看護師で年収1,000万円に近づける方法、年収をアップさせる方法を解説します。
給与が高水準の一般企業に就職・転職をする
看護師で年収をアップさせるためには、給与が高水準の一般企業・転職に転職すると収入アップの可能性があります。
一般企業とは、医療・福祉業界ではない大手企業などです。
近年では、一般企業でも会社へ勤務している人の健康管理や、メンタルヘルスケアに注目している企業も存在します。
大手企業でも産業看護師として配置している企業も増えてきているため、就職・転職すると年収アップの可能性があります。
- 職場での健康管理
- 予防医学の重視
- 産業医や多職種との連携
一般企業は、会社の生産性向上のためにも、勤務者の健康管理に気を遣う企業も少なくありません。
看護師は、クリニックや病院以外に一般企業でも採用される職業となります。
経営などの管理職の役職を目指す
看護師で年収をアップするには、管理職の役職を目指すことで可能になる場合があります。
看護師の役職は、主に下記3つが挙げられます。
- 看護主任
- 看護師長
- 看護部長など
看護師部長は、看護部全体の管理を担当する役職です。
看護師部長は責任などもあるため、他の看護職と比べて高収入となります。
ただ、管理職に就いたとしても病院などの規模によって、年収1,000万円を超えるとは限りません。
年収1,000万円を目指す場合は、大規模な病院で管理職を目指す必要があります。
副業などで収入アップを目指す
看護師で年収をアップするには、副業などで収入アップを目指すことも可能です。
たとえば、看護師では主に下記のような副業で収入をアップさせることができます。
職種 | 主な業務内容 |
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訪問看護 | 訪問看護ステーションに所属して、訪問看護師として患者の自宅で医療ケアをおこなう仕事。 |
医療系ライター | 看護や医療に関する知識を活かし、記事執筆や監修をおこなう仕事。 |
美容関連 | 美容クリニックで施術をおこなう仕事。 |
治験コーディネーター | 治験に関わる患者のサポート、データを管理する仕事。 |
オンライン健康相談 | オンラインプラットフォームで看護師として健康相談を受ける仕事。 |
副業は、身体に負担をかけずに本業と両立する必要があります。
副業を検討する場合は、本業の隙間時間でおこなえる職種を選びましょう。
看護師の副業は、勤務先の形態や就業規則によって、禁止されている場合があります。
加えて、勤務先が民間か公立で法令も異なるため注意必要です。
(私企業からの隔離)
第百三条
職員は、商業、工業又は金融業その他営利を目的とする私企業(以下営利企業という。)を営むことを目的とする会社その他の団体の役員、顧問若しくは評議員の職を兼ね、又は自ら営利企業を営んではならない。
引用元:e-Gov|国家公務員法
(営利企業への従事等の制限)
第三十八条
職員は、任命権者の許可を受けなければ、商業、工業又は金融業その他営利を目的とする私企業(以下この項及び次条第一項において「営利企業」という。)を営むことを目的とする会社その他の団体の役員その他人事委員会規則(人事委員会を置かない地方公共団体においては、地方公共団体の規則)で定める地位を兼ね、若しくは自ら営利企業を営み、又は報酬を得ていかなる事業若しくは事務にも従事してはならない。
引用元:e-Gov|地方公務員法
国立・都道府県立・市区町村立の病院などで勤務している看護師は、公務員の身分を有しています。
そのため、基本的に副業禁止です。
看護師で副業を始める場合は、勤務先で副業が禁止されていないかを確認しておきましょう。
看護師の生涯年収は2億円を超える高収入
看護師が22歳から65歳まで働き続けると、生涯年収は2億円を超えることがあります。
看護師の生涯年収は、他の職類と比べるとそれほどの大きい違いはありません。
詳しく見ると、男性の平均より少し低く、女性の年収より少し高い水準です。
看護師の生涯年収をアップしたい場合は、長く働き続けることが大事です。
看護師として長く働くための3つのポイントを、下記にまとめました。
自己管理と バランスの維持 |
健康管理、ストレス対策、仕事とプライベートのバランスを大切にする |
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スキルアップと サポートの活用 |
継続的な学習やスキル向上を目指し、困ったときは同僚や上司に相談する |
働きやすい 職場の選択 |
自分に合った職場を選び、休暇をしっかり取ってモチベーションを保つ |
看護師の年収に関するQ&A
看護師の仕事を検討している方は、看護師の年収に関するよくある質問を確認しておきましょう。
看護師の年収に関する多様な質問の中から、以下の6つを紹介します。
- 看護師のリアルな年収の内訳は?
- 看護師の給料が高すぎると言われる理由は何ですか?
- 看護師年収が落ちる可能性はありますか?
- 看護師が住宅手当(家賃手当)をもらうための条件はなんですか?
- 看護師の国家資格手当は全国平均いくらですか?
看護師の年収に関するよくある質問を確認すると、各自が抱えている疑問や悩みが解決される可能性があります。
下記には、それぞれの質問に対する回答を詳しく解説します。
看護師のリアルな年収の内訳は?
看護師のリアルな平均年収は、508万円になります。
税金や社会保険などを引いたら看護師の手取り年収は平均308万円~405万円です。
看護師のリアルな年収には「基本給」「夜勤手当」「残業代」「ボーナス」が含んだ総額になります。
看護師のリアルな年収の内訳は下記の通りです。
基本給 | 新卒の基本給は約20万~21万円で、10年目の看護師は約25万円です。 |
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夜勤手当 | 毎月平均3.5万~5.5万円夜勤手当で、年間40万~65万円は夜勤手当になります。 |
残業代 | 残業代は毎月約1万~1.2万円で、年間では12万~14万円程度です。 |
ボーナス | 看護師の年間ボーナスは、平均85万円となります。 |
また、通勤手当や家族手当、住宅手当などが付くのが基本です。
基本給以外の手当の中で最も高額なのは夜勤手当になります。
看護師の平均年収508万円のうち、40万円~65万円は夜勤手当です。
看護師の仕事を検討している方は、看護師年収の内訳を確認しておきましょう。
看護師の給料が高すぎると言われる理由は何ですか?
一般的には、看護師の給料が高すぎると言われることがあります。
看護師の給料が高すぎると言われる理由は、下記の通りです。
- 夜勤手当がある
- 労働条件の厳しさ
- 専門性と責任の重さ
- 地域差や職場環境
基本給に加えて夜勤手当や残業手当が含まれるため、最終的な給与が他の職種より高額です。
また、看護師は命を守る重要な役割を担うため、給与が他の職種より高く、「高すぎる」と言われます。
看護師の給料が高すぎると言われる理由を解説しました。
看護師年収が落ちる可能性はありますか?
看護師の年収は、年収が落ちる可能性はあります。
看護師の年収が落ちる可能性には、以下のような要因が影響します。
経済状況の悪化 | 病院や医療機関の財政が厳しくなると、給与カットや手当の削減が行われる |
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雇用形態の変化 | 正社員からパートや契約社員に変わると、雇用形態の変更により年収が下がる |
政策の変更 | 政府や自治体の医療費削減で、看護師の給与が見直される |
需要と供給 の変動 |
看護師の供給が需要を超えると、給与が下がる |
看護師は夜勤や残業などを減らすと、看護師の年収が落ちます。
ただし、看護師の需要は基本的に高いため、全体的な傾向としては年収が大幅に下がる可能性は低いです。
看護師が住宅手当(家賃手当)をもらうための条件はなんですか?
住宅手当(家賃手当)とは、従業員の住宅費を補助する目的で支給される手当のことです。
看護師が住宅手当(家賃手当)をもらうための条件は、勤務先や地域によって異なります。
一般的な条件は、下記の通りです。
通勤距離や 通勤時間 |
通勤距離や時間が一定以上なら、住宅手当が支給されることがあります。 |
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賃貸物件に 居住していること |
住宅手当は賃貸に限られ、持ち家は対象外が一般的です。 |
世帯主であること | 住宅手当を受け取るために看護師が世帯主であることが求められます。 |
契約形態 | 正社員のみ適用で、パートや契約社員は対象外が多いです。 |
扶養家族の有無 | 扶養家族がいる場合に、住宅手当が増額されることがあります。 |
加えて、住宅手当が現金支給されると給与とみなされ、所得税や住民税がかかります。
看護師の仕事を検討している方は、事前に住宅手当をもらうための条件を確認しておきましょう。
看護師の国家資格手当は全国平均いくらですか?
看護師の国家資格手当は全国平均5000円から1万円程度です。
ただし、具体的な金額は勤務先の医療機関や地域によって異なる場合があります。
資格手当の支給方法は、専門看護師、認定看護師ともに「毎月支払われる」が約 9 割であり、「毎月支払われる」場合の平均支給額は、専門看護師資格では 11,279円、認定看護師資格では 8,530 円であった
看護師の国家資格を取得すると、特定分野における専門的な知識を習得できます。
また、国家資格資格を取得することで、約10万円以上の平均年収アップすることが可能です。
看護師として働く上で、高収入を望む方は国家資格の取得を目指してみましょう。
看護師で年収1000万円以上をもらっている人いますか?
看護師で年収1,000万円以上をもらうことは可能です。
ただし、看護師で年収1,000万円以上をもらうには、平均年収の2倍以上が必要です。
看護師の平均年収は、508万円のため年収1,000万円以上をもらうのは簡単ではないです。
看護師で年収1,000万円以上をもらうため、「管理職」「転職」「副業」などで年収アップすることが可能です。
また、国家資格を取得することで、資格手当がもらうため年収アップにも繋がります。
まとめ
当記事では、看護師の年収について解説しました。
今回の記事をまとめると下記の通りです。
- 看護師の年収は平均508万1,700円
- 年収の内訳は「基本給・ボーナス・各種手当など」
- 看護師の年収は夜勤の占める割合が高い
- 助産師は看護関係職の中で上位の平均年収
看護師の年収は、平均508万1,700円で「基本給・ボーナス・各種手当など」が含まれます。
女性の就く職業の中では、看護師の年収は上位の職業です。
しかし、男性・女性共通の職業では平均的と言えます。
看護師で年収をアップさせる方法は「管理職・資格の取得・副業・転職など」が挙げられます。
看護師の年収は、勤務先の規模によっても異なる職業です。
現在より収入アップを目指す場合は、資格の取得や施設規模の大きい病院への転職を検討してみましょう。