#17
高いスキルを持つ同僚、信頼できる師長と出会い、成長が実感できる充実の毎日
PROFILE
Iさん 30代 臨床経験9年
転職を考えたきっかけは?
外の世界も見てみたい。入職9年目、初めての転職活動。
外科混合病棟で副主任を務めていたIさん。
看護大学を卒業後、入職した職場で9年目を迎えていました。
「混合病棟なので、消化器、婦人科、耳鼻科や小児科まで幅広い領域を扱い、年齢も様々な患者さんを看ます。覚えることがたくさんあり、慌ただしい現場でした。
入職3年目からは委員会に参加し、4年目には臨床指導者を任されました。
実習に来る学生のお手本として、指導にあたる役割です。
副主任に昇格したのは9年目を迎えた年です。副主任は病棟の管理・運営をしながら、職場の雰囲気作りなどを行います。担当患者さんも持ちますから業務は多かったです。
重要な役割はメンバーの聞き役となること。メンバーが直接、上司には言えない要望や改善点を私が橋渡し役となって、管理者に伝えます。
私より職歴が長いメンバーの方もいましたから、副主任昇格は早い方だったと思います。嬉しさ半分、プレッシャーも感じながらの勤務でしたね。
書類の提出など、目立たない小さなことこそ、きちんとルールを守るよう心がけていました。」
キャリアを重ねるにつれて、Iさんの中にある願望が芽生えてきました。
「大きな不満があったわけではないのですが、違う世界が見てみたくなりました。9年のキャリアを活かせる場所が他にもあるかもしれない、と。私は卒業後すぐ入職して、この病棟しか知りません。小さな世界で満足しないで、外に出て、もっと勉強したいと思ったんです。」
転職活動はどのように進めましたか?
コンサルタントとの面談を通し、希望条件に優先順位をつけていく。
「他の病院でキャリアを活かしたい。スキルアップしたい。」というIさん。
転職理由はとても前向きです。とはいえ、具体的にはどんなところで働いたらいいのか、はっきりと定まっていませんでした。
「そんな時、友人の看護師からナースコンシェルジュさんを紹介されたんです。自分もお世話になって、親身になってもらったから、と勧めてくれました。
転職は決めたのですが、引継ぎで退職が長引いてしまいました。その間もナースコンシェルジュは急かさずに私の都合を優先してくれました。
転職活動を開始して、コンサルタントの方と面談をしたのですが、私の話をじっくりと聞いてくれたことが嬉しかったですね。
希望条件を絞り込む時、転職経験がない私はどう考えたらいいのかわかりませんでした。
まずは『家探しのように条件を設定してみる』と教えてもらいわかりやすかったです。
私の希望は、電車で30分程度で通えること、駅から近いこと、建物が新しいこと。
そして肝心な職場については、現在と同じ外科の急性期病棟を希望しました。200床以内のところがよかったですね。」
そして、面談で希望を整理し、条件に合った候補が具体的に提案されます。
「コンサルタントの方は、希望条件に合う候補をピックアップして、情報を整理してLINEで送ってくれました。
これは本当に助かりましたね。情報を見たい時、すぐにアクセスできます。
ネット上で検索すると、後から情報を見たいと思ってもその画面に戻るのは面倒で、たどり着けないことがありますから。」
そして、最終的には二つの病院が候補となり面接に進んだIさん。
一つの病院に決めかけたものの、迷いが生まれ、どうしたらいいのかコンサルタントに相談したそうです。
「『気になることがあるなら焦らなくていいから、次のところを探しましょう。』そうコンサルタントの方が言ってくれて、断る勇気をくれました。
私の印象が悪くならないよう、相手に失礼にならない断り方まで考えてくれたんです。」
転職先の決め手は何ですか?
脳外科へ挑戦できる急性期病院へ。中途採用者の受け入れ態勢も充実
Iさんは希望に合った急性期病院への転職をかなえます。どんなこと点が決め手になったのでしょうか。
「職場は42床の消化器・脳外科病棟です。経験のある消化器と未経験の脳外科を扱う病棟で知識が広がることと、院長先生の穏やかな雰囲気に好感が持てました。
面接では院長先生と総看護部長、事務長とお話しをしました。院長が面接に同席することは珍しいそうですが、その時の雰囲気がとても落ち着いていて安心感がありました。
私の履歴書をよく見ていて、面接では履歴書以外のことが話題になりました。院長先生は私の前にいた病院に興味があったようで、世間話のようにお話しできました。
二次面接では勤務予定の病棟を見学させてもらいました。ベテランの看護師も多く、病棟の雰囲気もよかったです。
この病院は中途採用に積極的です。転職してきた看護師に対するオリエンテーションや教育体制が整っていたことも魅力でしたね」。
現在の仕事と職場
信頼できる師長、スキルの高いメンバーに恵まれ、成長を実感
入職後、程なくしてリーダーの役割を担うことになったIさん。
「こちらの病院のリーダーは担当患者さんを受け持ちます。リーダー自らも処置を行いますが、補助的な処置は担当患者を持たないフリーの看護師と助手に指示を出し、チームで看護を行っています。
1対10の看護配置のため、この体制でないと仕事が回りません。担当患者さんのお話をじっくり聞いていると、病棟を一通り回るだけで午前中が終わってしまうほどです。
この病棟の看護師・助手は総じてスキルのレベルが高く、私が質問するといつも明確な答えが返ってくるので助かりますね。
残業は月に10~20時間ほど。超過勤務分は全額支給されますし、新しい領域の勉強もできて、自分の成長を実感しています。」
では、不満はないのでしょうか。
「強いていえば、ドクターが看護師に任せる業務範囲が広いこと。これは看護師の技術力が高いからこそ可能なことです。
簡単な検査などは看護師が先回りして指示を入力できるシステムです。当然、ドクターの承認はもらいますが、少し頼られ過ぎていると感じる場面もあります。
あとは、機械や物品が少し古いこと。処置や治療法についても最新のものを提供していきたいという思いはあります。コスト面から難しいことかもしれませんが、先々に期待ですね。」
Iさんは新しい職場で貴重な人との出会いがあったといいます。
「40代の病棟の師長がすごい方で、ドクターからも一目置かれる存在です。
業務の中で、看護師が声を上げにくい場面があります。例えばドクターの指示に疑義がある場合にも曖昧にせずに、師長は私たちの代表として納得できる答えをもらってくれます。
責任感が強く『看護師を守るのは自分』がモットーの方。現場スタッフからの支持は絶大です。業務には甘えを許さず、きつく感じられることもあります。
けれど、厳しさと優しさの切り替えがはっきりしているので、部下も信頼できるのだと思います。師長がいるから働いているという看護師がいるほどです。
ここはある程度の経験と技術力がないとついていけない職場だと感じますが、成長したいという看護師にはぴったりの環境。信頼できる上司とスキルの高い同僚・先輩に恵まれて、満足しています。
転職してお給料もアップしました。収入アップが目的ではなかったですが、評価していただいた結果なので嬉しいですね。」
これから転職する方へアドバイス
「やりたいこと」はコンサルタントとの面談のなかで明確になる
「あなたのやりたいことができる職場を選んでください、といちばん伝えたいですね。
私がやりたかったことは『人間 対 人間』の関係を大切にする看護です。
でも、私が転職活動を始めた時、一体何がやりたいのか、はっきりとした答えを持っていませんでした。
それはナースコンシェルジュとの相談の中で少しずつ明確になった感じがします。コンサルタントの方は私の話をくみ取って理想の看護感や希望を言語化してくれました。
『Iさんの第一希望はお金じゃないですね。患者さんと向き合える看護スタイルを優先して探しましょう』
そう言われた時、とても納得感があったので、その後は安心してお任せできました。
転職を考えた時、自分もそうでしたが、やりたいことや希望条件が明確になっている人の方が少ないと思います。
こうしたことはプロのコンサルタントに相談していくと徐々に見えてくるのではないかと思います。
理想の職場との出会いは、信頼できるコンサルタントの方を見つけて一緒に考えていくのが近道かもしれません。
ご本人もそうだったように、『希望条件の優先順位』が決まっている方はとても少ないですし、それだけ難しい事なのです。
複雑な項目から『自分のやりたいこと』を定め『条件の優先順位』を決める。このサポートにはコンサルタントがご本人の価値観をしっかり理解することが必要です。
ナースコンシェルジュでは、それが出来てこそプロのコンサルタントだと考えています。
しっかりとしたインタビューを行い、ご本人を取り巻く状況とお気持ちを深く理解した上でアドバイスさせていただきます。
そうすることで、本人も納得できる優先順位付けと後悔しない転職が可能となります。
「転職したい。でも希望条件がはっきりしない」。
それが普通です。面談の中で、あなたの希望、理想を一緒に見極めていきましょう。