#41
世の中の評価より、自分のやりたいことを大切にしたい。 「私が一番したいこと」をかなえる職場へ。
PROFILE
Aさん 40代 臨床経験約13年以上
●看護師としての経歴を教えてください。
急性期のユニットケアでキャリアを重ねる
看護師として入職して以来、ICUなど急性期のユニットケアを行ってきたAさん。 「一般病棟では体を回復させて、退院に向けて外に出る準備を行います。けれど、ICUでは、今、ここにある命を救うために、何をするのかという働き方で、治療や経過のスパンがすごく短いことが特徴です。治療の指示が分単位で変わることもあり、その場その場での対応をすることにやりがいを感じます。自分のケアの反応・結果が出るのも速く、そこに面白さがあります。」
Aさんは、何度かの転職を経験しましたが、「急性期の重症症例を扱いたい」という思いは一貫して変わらなかったそうです。
過去の転職活動でも、超急性期のユニットケアを行うICUを第一希望にしてきました。
●どのようにナースコンシェルジュと出会いましたか?
私の大切にしていることを理解して、応援してくれた
あるきっかけがあり、次のステップに進みたいと考えていたAさん。以前の職場の先輩から、「そんなに悩んでるんだったら、丁寧にヒアリングしてくれて、一緒に考えてくれるから相談してみたら」とナースコンシェルジュを紹介されました。今回の転職でも、今までと同じく、ICUを第一希望に考えていました。
「コンサルタントの方と最初にお会いした時、自分の職歴や希望について、一通りお話をしたのですが、その時、『10年後、どうなっていたいですか?』と質問をされたのです。そんな質問をするエージェントの方は初めてでした。 」
「私はICUで働いていたいと言う希望をお伝えしました。そうすると、コンサルタントの方は、年齢を重ねていく中で、看護師としての価値を上げていくには急性期、慢性期問わず色々な診療科の患者さんを看ることができるジェネラリストの方が、募集も活躍の場も多く選択肢も増えて長く活躍しやすいということを教えてくれました。
それに対し、ICUなどの重症ケアユニットでの私のキャリアは、専門性がとても高い領域であるために、活躍の場が少ないこと、そして夜勤を含むシフト制なので50代になるとなおさら体の負担も大きくなることを聞きました。私は、確かにそうだと納得しました。 しかし、専門性が高く、活躍の場が少ないことを踏まえても、私は10年後もICUで働いていたい、と強く思いました。コンサルタントさんのお話を聞いて、改めて、自分の大切にしたいことに気付かされました。貴重な機会をいただいたと思っています。
コンサルタントの方は、私の希望を聞くと『そこまで強く思いがあるなら、この方向で頑張りましょう』と賛成してくれました。一緒に戦ってくれる同志を得た気がして頼もしかったですね。 そして、希望に沿った候補の病院をいくつか提案してくれました。
●具体的に、どんな転職活動をしましたか?
負担を最小限に考えてくれたスケジューリングで転職成功へ
「今回の転職活動で、Aさんがありがたく感じたことは、働きながら転職活動をする側の立場に立って、予定を立ててくれたことだといいます。 」
「ナースコンシェルジュのコンサルタントの方は、午前と午後に1件ずつ、1日2件、面接のアポイントをとってくれました。働きながらの転職活動なので、休日に面接に行くのですが、1日1件ずつ行くより、ずっと効率が良いですよね。平日は仕事でヘトヘトなので、休日は休みたいと言うのが本音です。でも、今までの転職活動では面接は1日1件でした。だから今回はとてもありがたかったです」
また、面接の時にも驚いたことがあったそうです。 「私は今まで、多くの病院で勤務しています。ですから、面接では経歴について説明する時間がすごく長くて、面接のほとんどが過去の話になることも度々だったんです。自分の経歴にコンプレックスを感じているところもあるので、過去の面接では、経歴について突っ込まれて嫌な思いをすることもありました。
ところが、今回の面接では、私の看護観や、これからどんな仕事をしていきたいのか、という話に多くの時間を使うことができました。これは、コンサルタントの方が事前に、私の経歴について、先方にしっかり説明をしてくれて、理解してもらっていたからだと思います。
過去の話ばかりに時間を費やすことがなく、未来の話ができて、有意義な面接になったと思います。
面接では、どんなことを聞かれるのか、どう答えるか、想定される質問の受け答えを指導してもらったり、小論文のテーマも過去問を例に添削してもらいました。まさに二人三脚で転職活動を乗り切ったと言えます。
「日程にしても、面接の内容にしても、過去の転職の面接とはあまりに違うので、コンサルタントの方の手腕に驚くことが多かったですね。面接先の病院とコンサルタントの方とのしっかりした信頼関係があるからこそ、できることだと思います」
●どのように転職先を決めましたか?
迷った時、候補の病院に点数をつけてみると、見えなかったことが見えてきた
最終的に希望通りの3件の病院から内定を獲得したAさん。3件とも希望を満たしていたため、どこに就職するか悩んだといいます。
「どの病院に決めようか悩んでいた時、コンサルタントの方からある方法を教えてもらいました。それは、候補の病院にそれぞれ点数をつける方法です。例えば、給料、立地、やりがい、という感じで重要視したいことを指標にして、それぞれに点数をつけていきます。点数化してみて、総合点と各指標を比べてみると客観的にみることができるんです。」
「最終的に、私は、総合病院や重症度といったやりたいことに対しての点数は高いけれど、給与の点数は低め、という病院に決めました。コンサルタントの方は、総合点はほぼ変わらない、給与や福利厚生の条件がいい方を勧めてくれたのですが、私は自分がやりたい仕事ができる方へ行きたいとお話ししました。お給料は、いずれ上がっていけばいいから、と考えていたんです。」
すると、コンサルタントの方は、『そこまで考えているなら、素晴らしいです』と賛成してくれました。背中を押された気がして嬉しかったです」
●現在の職場について。
忙しいけれど、やりたい仕事ができる職場に満足
コンサルタントとの二人三脚で、希望を満たす転職を叶えたAさん。現在の職場について聞きました。 「一番の希望だった、総合病院のICUで働いています。忙しく、きついこともありますが、スタッフが一丸となって、いいICUにしていこうという、前向きな雰囲気に満ちていて、人間関係に不満はないです。私が看たかった重症症例についても多くの患者さんが来るので満足しています。これからは、院内の状況など制約がある中でも、自分のやりたいケアができるようになることを目標にして頑張りたい、と思っています」
最後に、転職を考えている看護師の方へのアドバイスをいただきました。「すべての希望を叶える転職先はないと思います。だったら、 これだけは譲れない、これだけは叶えたいということを軸に探してほしいです。」最優先したいことが叶ったら、他の欠点が見えてきても受け入れられると思います。今、私は、すごく忙しくて、お給料もそれほど良くはないですが、したい仕事ができているから毎日充実しています。どんなに疲れても、明日はまたやるぞ!って思えるんです」
Aさんは、 とても芯がしっかりしていて、自分の気持ちを言語化して相手に伝える能力がとても高く、目標・目的も明確、かつお忙しい中でもしっかりとご返信いただけたので、考えていることがわかりやすく私もとてもサポートしやすかったです。
色々なやりとりから看護師の鑑であり、なるべくして看護師になった方だという確信がもてたことと、リスペクトの気持ちが沸いてきたと同時に心から応援したくなる存在でした。 特に今回は、「ICUで働けるなら、場所はどこでもいいです」とエリアは広く考えていただけていたので、より環境が整備されている急性期の総合病院をご紹介することができました。。
謙遜されていますが、Aさんの強い信念を私は知っていたので、面接時にそれが伝われば絶対に合格をいただけると思ってサポートしていました。合格をもらった3つの病院は本当にどこもいい環境だということで点数化してみると本当に僅差で、決め手に悩むかと思ったのですが、結構早い段階で気持ちは決まっていたようです。
やりたいことが明確だからこそ、給料などの条件ではなく本質的なところで決めることができたのだと思います。
入職後も数か月ごとに「この職場でやりがいをもって働けています。紹介してくれてありがとうございました」と近況と感謝の連絡をいただきました。
覚えていてくださって、こんなに嬉しいことはないです。この先も“ICU看護師“としてやりがいをもってご活躍されることを心よりお祈り申し上げます。