#27
話が違う!転職直前の問題発覚。トラブルを解決し新天地を見つけるまで
PROFILE
Nさん 40代 臨床経験19年
転職を考えたきっかけは?
40代に入り、ワークライフバランスを大切にした働き方へシフト
お話を聞いたのは、転職が決まった病院の勤務がもうすぐ始まるタイミングでした。
Nさんは総合病院の集中治療室で技術や知識を深めながら勤務を続けてこられました。
「今の病院に勤務して四年ほどです。最初の配属は循環器内科で、その後HCUなどを経て、希望のICUへ異動が叶いました。
ベッド数は12床、看護師は最低8人が常駐しています。心臓血管外科や脳外科などの患者さんが多く、救急から術後管理までを担当する緊張感の高い職場です。
さらに、この病院は救急の患者さんを断らないのが基本的なスタンス。夜中に入院する方もいて、慌ただしい毎日です。」
念願のICUで経験を重ねていたNさんでしたが、二年ほど前に心境の変化が訪れたといいます。
「40代を目前にして、このままの働き方でいいのかな、と疑問が湧きました。今後は仕事と家庭とのバランスの取れた生活を送りたいと思ったんです。
現在、毎月7回は夜勤のある生活です。休みがもう少し多ければ、多少忙しくても許容できるのですが、今のままでは生活に占める仕事のウェイトが大きく、家庭とのバランスが保てないと思いました。
また、管理職をやってみたいという意欲もありました。
しかし、直属の上司を見ていると、スタッフのことを考えてくれているのか疑問を感じることもあり、私が目指す管理職の姿とは違うと思いました
私は現場の声を吸い上げて職場をまとめていくリーダーになりたいと考えていたので、この病院で管理職になることは望みませんでした。
そうしたことが重なり、転職を決意しました。」
転職活動はどのように進めましたか?
勤務条件が違う。転職直前のトラブル発生
転職を考え始めたNさんは以前登録していた大手のエージェントに再度連絡を取りました。
「求人情報には非公開求人などもあり、自分でネット検索して探すには時間がかかり、労力もいります。全て自分でやるより、得意とするところに頼もうと思いました。
転職の大きな理由は多忙すぎる生活を見直し、家族との時間を大切にしたいからです。
妻と共働きで小さな子供もいるため、勤務希望がシフトに反映されることを第一条件にコンサルタントさんに依頼しました。」
程なくして条件を満たす候補が見つかり、内定を獲得したNさん。引き継ぎや職場の事情で、転職時期は半年後に決まりました。
そして半年後、入職を前に、Nさんは転職先と勤務シフトの調整をすることになります。
「コンサルタントさんを通してシフトの相談をしていると、勤務希望日は一部しか聞き入れられないと言われてしまったんです。あなただけ特別扱いはできない、とも。
希望を反映してもらえる前提で転職を決めたので、このままでは働くことはできません。一番大切にしていた転職の条件が叶えられないのですから。
担当コンサルタントさんには当初の約束と違うことを伝え、転職先と調整してもらえるよう頼みました。しかし、先方と連絡がつかない等の理由でなかなか話が進みません。
私は、『連絡がつかないなら、並行して面接を入れた方がいいですか?』とか、気になる求人情報があった時には『ここはどうですか?』とコンサルタントさんにはお伝えしていました。
そうしているうちに、そのコンサルタントさんから「ある求人先の面接日程を決めました」と連絡がありました。その求人について自分自身興味があるとは伝えていたのですが、詳細情報の共有も無く、自分が面接を受けるかの検討をする前に話を進めてしまったのです。
私の頭の中は不信感でいっぱいでした。
その時点ではそのコンサルタントさんが「何がなんでも就職を決めたい!」という思いばかりになっていると感じ、私の転職を親身に考えてくれているとは思えなくなってしまいました。
転職活動を始めた時からお世話になっていたコンサルタントさんだったので残念でしたが、これ以上頼るのはやめようと決めました。
しかし、仕事をしないわけにはいきません。インターネットで必死に転職エージェントを検索しました。その時にヒットしたのがナースコンシェルジュです。
ホームページに登録すると時間をおかずに連絡があり、面談をすることになりました。
コンサルタントの方と面談をしましたが、今までとは全く違っていて、驚きました。
他のエージェントの面談はどちらかというとビジネスライク。提案される候補は納得感のないことも多かったです。
でも、ナースコンシェルジュはとことん私の話を聞いてくれたんです。
私が経験してきたことや、人生において大切にしているもの、ものの考え方や家族のことまで。
コンサルタントの方は気さくで話しやすく、気がつくと3時間も話していたんです。
話をしているうちに、信頼感が深まっていくのを感じました。そして、この人にお任せしよう、と決めたんです。」
そうして、仕切り直しの転職活動が始まりました。
「希望条件は変わりません。家庭生活とのバランスを大切にしたいので、シフトの調整が可能であることが大前提です。
もちろん収入も重要な条件。転職で一旦下がることは仕方ないけれど、できるだけ下げ幅は抑えたいところです。そして管理職を目指せる環境が理想でした。」
転職先の決め手は何ですか?
面接翌日に内定を獲得。自分が歓迎されたことが嬉しい
紆余曲折はあったものの、その後の転職活動は順調に進んでいきました。
「シフトの自由度が高いという条件で、絞られた候補は訪問看護でした。
何度か面接を受けて、働き方は理想的だと思いました。しかし収入面では満足できませんでした。
訪問看護で満足いく収入を得るには、訪問件数を増やすことが必要です。必然的に長時間労働となり、家庭生活とのバランスが取れないことがわかりました。
そこで、転職を決めたのはHCUのある約150床の総合病院です。
決め手となったのは、私を歓迎していただいていること。
『ぜひ来てください』と言ってもらえ、面接翌日に内定が出たんです。
『こちらの病院はこれまで多くの方をご紹介してきましたが、過去最速での内定連絡でした。看護部長の歓迎ぶりも私自身驚きました』とコンサルタントの方から伺いました。
私を高く評価していただいて、とてもありがたいです。『
条件面でも総合的には納得いくものでした。
最大の懸案事項だった夜勤などの勤務シフトの調整は了承していただけました。正直に言うと給与はもう少しよかったら大満足ですが、全てを叶えることは難しいと思います。
さらに職場の雰囲気も落ち着いていて好感が持てました。ここでなら管理職を目指してみたいと思えました。
実際の勤務はこれからですが、今まで私が身につけてきたスキルを新しい職場に還元して、いい雰囲気づくりをしていきたいですね。」
これから転職する方へアドバイス
自分の目標を叶えるために突き進んで欲しい
「私は今までの転職で、勉強できる環境で仕事をしたい、新しい生活スタイルを手に入れたい、などの目標を実現するために転職をしてきました。
やりたいことを実現するためにどんどん突き進んでほしいと思います。
前向きな理由なら、一生懸命になれますし、より良い環境を実現できると思います。
一方で、職場が合わなかったり、仕事が苦しかったり、という理由での転職も理解できます。
そんな時も、どうして嫌なのか、苦しいのか、その不満と向き合って理由を掘り下げてほしいと思います。そして原因を明確にして、問題を解決できるところで働いて欲しいです。
不満や苦痛から逃れるための転職では同じことを繰り返してしまうかもしれません。
ですが、悩んでいる時に一人で解決するのは難しいもの。コンサルタントの存在は重要だと思います。
私は、決まっていた転職先の条件が事前の約束とは違っていたため、転職活動をやりなおさなければならないという大変な状況を経験しました。
切羽詰まっていた中、ナースコンシェルジュのコンサルタントは私に寄り添い、希望を尊重したサポートをしてくれました。
志望動機の添削や、面接のサポートはもちろんですが、前にお願いしていたエージェントへ辞退を伝えるメールの書き方まで、丁寧に指導してくれました。助かりましたね。
信頼できるコンサルタントに出会い、いい関係を築くことも、納得いく転職をするためには重要だと思います。」
トラブルに対して臨機応変に対応することはコンサルタントの重要な仕事の一つです。
転職活動においても、予期せぬ事態やトラブルが発生することがあります。
ご本人では解決が難しい問題に直面した時こそ、プロとしてサポートしていく役割が求められます。
今回のケースも、入職直前に、当初約束していた条件と違うという問題が発覚しました。その時、どのように相手との調整を図るかということが肝だったと思います。
勤務シフト決定の際、ご希望が反映されることは、ご本人が何より大事にしている条件でしたので、そもそもこうした問題が発生しないようにすることが重要なのです。
しかし、今回のケースにおいては、当初の約束通りにしていただくこと、または、しっかりと約束を果たしていただける職場を見つけることがサポートのポイントだったと思います。
その結果、ご本人のお人柄とキャリアに対する考え方を踏まえて、理想の働き方が実現可能な病院へのご紹介が叶いました。
転職先からは、大変歓迎されてのご入職となりました。
ぜひ頑張ってください。