#16
「保育園落ちた。」復帰は不可能? 託児所つきの病院に絞って探し、育児に理解ある職場へ入職
PROFILE
Rさん 30代 臨床経験8年
転職を考えたきっかけは?
結婚・妊娠を機に退職。子育ての区切りで復帰を目指す
「新居は病院から1時間。とても通えない。」
結婚後、転居したMさん。通勤時間がいちばんの退職理由と話してくれました。
新卒で入職した急性期の混合病棟は総合内科、眼科、皮膚科、耳鼻科など幅広い領域を扱う慌ただしい職場でした。
「毎日、担当患者さんが変わりますし、入院から手術、退院まで一週間ほどの短期の方もいますから、じっくり患者さんと向き合うという感じではなかったですね。
けれど、手術をした方が元気になって退院していく、その経過をみることがやりがいでしたし、好きでした。」
入職から5年後に結婚、程なく妊娠がわかりました。
「周りにいるのは20代で独身の看護師がほとんど。育休を取って復帰した先輩は数人いましたが、近くにお手本となる年齢の近い人はいなかったですね。
結婚後の新居は、職場から電車で1時間。残業も多く、勤務時間通りには帰れません。
通勤時間が長くなり体力的にもきついことと、家族の希望もあったため、退職を決意しました。」
その後、無事に男の子を出産したMさん。お子さんが1歳を過ぎる頃から復帰を考え始めます。
転職活動はどのように進めましたか?
子供をどこへ預けたらいいのか。大問題を解決してくれたのはコンサルタント
Mさんの復帰に大問題が立ちはだかります。
それはお子さんをどこに預けたらいいのか、ということ。
「保育園に落選してしまったんです。目の前は真っ暗。どうしたらいいのか見当もつきませんでした」
そんなピンチの時に現れたのがナースコンシェルジュでした。
「コンサルタントの方は夫の知人で、そのご縁で、まずは面談をしましょう、という流れになったんです。
面談は決まったのですが、当日、息子を預かってもらう人がいなくて困っていました。すると『大丈夫ですよ。お子さんも一緒に連れてきてください』と言ってくれたんです。
コンサルタントの方は、私のために家の近くまで来てくれて、子ども連れで面談が実現。
とても話しやすい方でした。
面談では、仕事とは全く関係のない、子育てや家庭のことまで相談に乗っていただきました。
そのやり取りの中で、この人なら信頼して任せられると確信したんです。
エージェントを通しての転職活動はもっと機械的に進んでいくものなのかなと思っていたので、これほど親身になってくれてびっくりしました。」
そして最大の懸案であったお子さんの保育問題も解決へ向かっていきます。
「転職先に提案していただいたのは託児所付きの病院。保育園に落ちてしまって、息子をどこへ預けたらいいのか困っていたので、ほっとしましたね。」
転職先の決め手は何ですか?
託児所付きで定時退勤。育児に理解のある職場で理想の看護を実現
候補となった病院への面接に進んだMさん。
「面接の日にはナースコンシェルジュのコンサルタントの方が直前までサポートをしてくれました。
この病院の特徴や想定される質問など、詳細なレクチャーをしていただいたので心強かったですね。」
そして、念願の託児所付きの病院への入職を実現したMさん。転職先の決め手について伺うと、
「やはり託児所付きだったことがいちばんです。今はバリバリ働くというよりも、子育てを最優先に両立できる働き方が理想でした。
前職では独身の看護師がほとんどだったため妊娠や育児に寛容な雰囲気はあまりありませんでした。
ここは育児中の看護師や、育児を終了したベテラン看護師も多く在職している職場。
子供の都合で休みを取らなくてはならなくなった場合も『お互い様だから』と周囲の理解を得られやすいことも嬉しかったですね。希望休もとりやすいです。
以前は急性期病棟で残業も日常的にありましたが、定時に退勤できることも魅力でした。」
では、仕事内容についてはどうだったのでしょう。
「現在の職場は回復リハビリテーション病棟です。ここでは治療中の疾患を見るだけでは不十分です。
長く入院されている高齢の患者さんは基礎疾患を持つ方が多いんです。ですから全身状態をしっかり見ていくことが必要です。
必然的に患者さんとじっくり向き合うことになります。ずっとやってみたかった看護がここで叶いました。」
現在の仕事と職場
退院して終わりではない。患者さんの日常生活を見据えた看護にやりがい
家庭と育児を大切にしながら、患者さんとじっくり関わる看護を実現されたMさん。
仕事のやりがいはどんなところに感じるのかを伺いました。
「現在は急性期の後、回復期を経て退院していく患者さんを担当しています。
元気になって退院される方を見るのは嬉しいですが、患者さんご本人は退院して終わりではありません。
戻ったご自宅はバリアフリーなのか、ご家族の方と一緒に生活するのか、一人暮らしなのか。患者さん一人ひとりの退院後の環境によって求められる機能回復は異なります。
日常生活を快適に送っていただくためには、退院後を見据えてゴールを設定し、リハビリテーションを行なうことが必要です。
看護師、ドクター、ソーシャルワーカーなどがチームとなりそれぞれの立場で、意見を出し情報交換を行いながら、調整を行います。
例えば、ある患者さんは、病院では問題なく歩けるようになったけれど、ご自宅は段差が多いので杖を使った方がいいとお勧めするなど、患者さんの生活に踏み込んだ提案を行うこともあります。
きめ細かな退院支援は、患者さんの退院後の生活の質を左右する重要な役割ですから、やりがいは大きいです。」
新たに取り組むリハビリテーション領域にやりがいを感じていたMさんですが、復職後しばらくして二人目のお子さんを妊娠、次男を出産されました。
「ここは出産・育休を経て復帰している方も珍しくない環境。妊娠中も気遣ってくれて優しかったです。産休や育休、その後の復帰についても私の希望通りになりました。
復帰は次男が1歳2ヶ月になった時。新型コロナの感染拡大で育休を延長したのですが、柔軟に対応してもらえて助かりました。人間関係もとてもいいですね。」
これから転職する方へアドバイス
託児所、通勤、時短。遠慮せずに自分に合わせた働き方にこだわっていい
「生活の変化に合わせて、自分に合った働きやすい職場を追求していいと思います。
そして理想の職場を一緒に探してくれるコンサルタントの存在は重要だと実感しています。
私の理想の働き方は、まずは子育て優先。今までみたいにバリバリやる職場は違うと考えていました。
でも、どうやって実現したらいいのかがわかりませんでした。そんな時に出会ったのがナースコンシェルジュ。
コンサルタントの方は託児所や通勤など私の要望を丁寧に聞いて転職先の候補を探してくれました。この人なら信頼できると感じたので、それから先はほぼお任せ。
悩んでいる人ほど一人で探そうとしないで、信頼できるエージェントを頼って欲しいと思います。
実は、今の職場に転職後すぐ、家族からもう少し早く帰ってきて欲しいと要望されたのですが、その時もナースコンシェルジュのコンサルタントの方に相談しました。
パートに切り替えようかと考えていた私に、正規職員のままで時短勤務にする方が給与も休みもしっかりもらえると提案していただいて、病院に掛け合ってもらえました。
現在も時短勤務で働いていて家族も私も満足いく生活ができています。転職の時だけでなく、入職後も親身にサポートしていただいてありがたかったです。
転職エージェントは機械的だと思っていましたがナーズコンシェルジュは一人ひとりに寄り添って私の要望を最大限に尊重して紹介してくれます。
先日、友人の看護師にナースコンシェルジュを紹介しました。
私も今後、転職することがあったら、その時もお願いしたいですね。」
Mさんと最初にお会いしたのはご自宅のそばのカフェ。お子さんを預ける方がいないということで、家の近くに場所を設定し、お子さん連れでの面談となりました。
保育園に入園できずお困りでしたので、託児所のある病院を紹介させていただきました。前職は残業が多かったことから、定時で退勤できる職場です。通勤が便利なことも考慮しました。
Mさんは無事にこちらの病院のリハビリテーション病棟へ入職。その後、第二子を出産され、育休後に復帰して現在も勤務中です。
人生には結婚、出産、育児、介護など大きなライフイベントが続く時期があります。仕事との両立は難しいと考えてしまいがちですが、決して不可能ではありません。
結婚、出産、育児といってもお一人お一人で状況は異なります。Mさんのようにお子さんを連れてこなければ面接が難しい方もいらっしゃいます。
ナースコンシェルジュでは希望者の状況やご要望をしっかりお聞きし、希望条件に合った転職の成功へつなげています。
私たちにはたくさんの方の復帰をお手伝いしてきた実績があります。遠慮せずに、お子様連れの面談もぜひご相談ください。理想の職場復帰を一緒に考えていきましょう。