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転職してオフタイムが充実したら仕事をする上でも心のゆとりが生まれた
PROFILE
MSさん 40代 臨床経験10年
転職を考えるきっかけ
仕事一色の日々から自分らしい暮らしができる働き方に
MSさんは、異色の経歴を持つ看護師さんです。一度一般企業に就職して後に、長きにわたり安定的な生活を送るためには手に職!と、看護師を目指しました。資格取得後は、循環器領域を中心に経験を積んできましたが、どの病院も一貫して忙しい毎日。
「3件目は三交代制シフト。プライベートで遊びに行くこともできず、ますます仕事漬けの日々。身体もしんどかった……。
これではダメだなと思いはじめた時期は、ちょうど二足のわらじ的生活がブームでした。
ふと、農業へのあこがれが脳裏に浮かびました。農業高校出身だったかもしれませんが、“半看半農”みたいな生活をしたいと次第に強く思うようになりました。」
職場も変える必要があり、同僚から『ナースコンシェルジュ』の担当を紹介してもらいました。実は、最初の転職の際に利用したエージェントの強引な求人案内スタイルに不信感を抱いていたMSさん。どこも同じだろうと思い、とりあえず連絡してダメなら変えればいいかぐらいに考えて連絡したそうです。
「ところが、以前のところとは全く違ったんです。農業との両立をしたいことを伝えたら、働き方をいくつか提案してくれました。
その中の一つは、時間が自由になり、かつ、比較的高給な夜勤専従という働き方。そういう発想はなかったので、新鮮でした」
こうして、プライベートと仕事が完全に両立できる理想の暮らしを手にいれることに成功。少しずつ自分らしいリズムを取り戻していきました。
「夜勤専従で4年ほど働き、40代が目前に迫ってくると、この先、歳とったら夜勤ばかりはしんどくなりそう。日勤ができる生活リズムに戻さないと…考えるようになりました。」
具体的な転職活動は?
節目節目で相談している担当者に再び連絡
一番初めに夜勤専従生活を提案してくれた『ナースコンシェルジェ』の担当者はそれ以来のお付き合い。
「いつものように連絡しました。担当コンサルタントは、私のその時々の状況にあわせて、さまざまな相談をしてきました。毎回、それに見合った答えを用意してくれるので心強いです。
今回は、趣味の時間も確保しながら働ける、日勤も夜勤もある病棟が希望の大前提。給与もそれなりにもらえることも必須でした。
久々の日勤生活に身体を慣らす必要があったので、この4年ほど携わってきた整形外科を希望しました。生活も科も新しくなるのは、負担が大きいかもしれなかったので。」
『ナースコンシェルジェ』の担当者からは、希望どおりの整形外科病棟の求人を提示されました。
「実は、その病院は他の科では求人が出ていましたが、整形外科の募集はありませんでした。そこで、担当者が、私の経歴や人柄を師長に売り込んでくれたんです(笑。そのお陰で、先方から会ってみたい、との声をいただけました。」
今の職場の決め手
労働条件重視で二交代制の整形外科病棟に
希望していた整形外科での面接にのぞむこととなるMSさん。
「担当コンサルタントが、事前に面接官となる総師長の人柄や、重視しそうなポイントを教えてくれました。想定される質問への回答や心の準備ができていたので、面接はスムーズでした。」
面接後に施設見学し、すぐに入職を決意。
「希望条件が満たされていたので迷うことはありませんでした。」
多くの人が人間関係も気にする職場の人間関係は、全くといっていいほど気にしなかったそうです。
「たとえ施設を見学し、そこで働く人と対面しても、経験上、実際に働いた場合はどうかまでは計り知れないです。どこにいても嫌な人のひとりやふたりはいますから。だから入職前には気にしないことにしています。」
現在の職場と仕事
想定外の良好な人間関係モチベーション高く仕事にのぞめる
人間関係は気にしなかったというものの、嬉しい誤算があったといいます。
「入職したら、とても職場の雰囲気が良くて驚きました。20名弱の職場ですが、私と同世代の40歳前後の人がほとんどで、師長は一度定年してから再就職した人。メンバーはもちろん、師長の人柄が本当にいいんです。こんないい人たちに、迷惑や負担をかけてはいけないから、自分もがんばらなきゃというモチベーションにつながります。」
異業種からこの業界に飛び込んだMSさんに、看護師の仕事の魅力をたずねてみました。
「手に職をつけたいと思って飛び込んできたこの業界。お金面は安心です。今のところ、求人には恵まれていると思うので。その時々、自分がどう生きたいかによって、仕事の比重を重くしたり軽くしたり、と調整できる点も魅力です。」
とはいえ、看護師特有の、命を預かる重みにストレスを感じる人も多いようですが…。
「モノを扱う仕事でも、命をあずかる仕事でも、仕事には変わりはありません。お給料をいただく分は責任を持ってきちんと働くべきと考えています。看護師だから特別ってことはないと思うんです。仕事にきちんと取り組むためにもオフを充実させています。」
と、職業人らしい答えが返ってきました。
これから転職を検討する方へのアドバイスは?
嫌なことも含めて要望は貫いたほうがいい。プライベートの充実で人間関係のストレスは減る
「嫌なことも含めて、自分の要望を明確にして、それを貫き通したほうがいいです。人間関係に悩む人も多いですが、それが理由で辞めると、次もきっとつまずくと思うんです。もちろん、自分らしく生きられないと感じるほどなら辞めるのもありですが…。
嫌な先輩は本当にたくさんいましたよ。でも仕事に集中して、多少嫌なことがあっても気にしないようにしていたら、そのうち人も入れ替わり環境が変わることもあるんですよね。だからどういう風に生きたいか、仕事したいかということを優先するほうがいいと思います。
また、仕事一色だと気持ちの逃げ場がない。プライベートの時間も確保して好きなことをすると、ストレス発散にもなりますよ。私は、農業や、今はキックボクシングが趣味ですが、それがあると思うと、ちょっとぐらい嫌なことがあっても乗り越えられました(笑。」
プライベートの充実は仕事面でもプラス効果もあるそうです。
「仕事ばかりしていた頃は、余裕がなく、患者さんから見たらギスギスした看護師だったかもしれません。今は自分らしい生活をおくり、気持ちのゆとりが生まれました。患者さんへの接し方にもいい意味で変化があると思いますよ。」
当社の特徴のひとつに「逆指名転職」というものがあります。
経歴や資格情報だけでなく、ご相談者の人となりや理想の看護像などもまとめたプロフィールシートをもとに、条件にマッチしそうな病院へご案内しています。
そうすることで、MSさんのケースのように、求人が出ていない病院やクリニックでも、こういう人なら会ってみたいという声をいただき、面接のチャンスを得ることができます。