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扶養内で日勤週3〜4日。結婚を機に見つけた生活重視の働き方
PROFILE
Eさん 20代 臨床経験6年
転職を考えたきっかけは?
循環器内科5年目。結婚、転居をきっかけに退職を決意。
大学卒業後、県立病院の循環器内科に入職したEさん。
「学生時代の実習がきっかけでこの病院に入職しました。友人が多く働いていたことも後押しになりました。
循環器内科は重篤な患者さんが多く、緊張感の高い病棟です。そんな環境ですから、働く看護師たちは余裕がなく、人間関係はピリピリしがち。
先輩たちが後輩にかける言葉も強い口調が多く、キツく感じました。
新人の頃、何もわからない中で理不尽な叱られ方をして、辛かったですね。
プリセプターの先輩は優しかったのですが、その先輩が異動してしまい、厳しい状況が続きました。
けれど、三年目を迎えた頃から、できることも増え、少しずつ自信がついてきました。辛くて辞めたい気持ちも減っていったんです。
五年目にはプリセプターを任されて『私もここまでできるようになったんだ』。と後輩を教えている自分に成長を感じました。」
その頃、結婚が決まったEさん。同時にご主人の転勤もあり、転居することになりました。
「中堅として仕事は充実していましたが、まずは新しい環境に慣れることを優先し、退職を決めました。」
転職活動はどのように進めましたか?
コンサルタントと一緒に見つけた。私生活優先の働き方
引っ越し後、生活が落ち着いてくると、転職を考え始めました。
「看護師の転職サイトをいくつか見ました。けれど、情報がありすぎてよくわかりません。いいと思っても、求人が終了している古い情報だったりします。
悩んでいる時、友人から『ナースコンシェルジュが親切でいいよ』と教えてもらったので登録しました。」
そして、Eさんの転職活動がスタートします。
「コンサルタントの方は丁寧に私の希望を聞いてくれたので、率直にお話することができました。
希望条件は、扶養内で週3〜4日程度の非常勤、土日休みです。勤務地はできるだけ自宅から近くて、シフトも希望が通りやすい方がいいなど、かなり詳細に要望をお伝えしました。
コンサルタントの方は私の細かい希望を否定せずに、一緒に探しましょう、と言ってくれました。」
勤務条件を優先するため、勤務先の希望は特に伝えなかったというEさん。
「コンサルタントの方は、病院やクリニック、施設などの勤務先別の特徴を詳細に教えてくれました。
候補となったのが介護の分野です。
しかし前職とは全く違うため、仕事内容の想像がつきません。
そこで、コンサルタントの方が、訪問入浴の企業の見学をセッティングしてくれました。
訪問入浴は力を使う重労働であることや1日に5〜6軒を訪問すること、人工呼吸器をつけている利用者さんもいることなど実際に現場の方にお話を聞くと仕事内容がよく理解できました。
訪問入浴の仕事は私が想像していたより重労働であり、人工呼吸器をつけた方の看護の経験が少なかったことから、私には難しそうだと感じ、その旨をコンサルタントに伝えました。
そこで、次に提案されたのが現在働いているデイサービス(通所介護)です。
面接に当たり、履歴書や志望動機の添削もしていただきました。当日の面接前には想定される質問内容など丁寧なレクチャーがあり、準備万端で臨みました。
印象的だったのは『自信を持って! もし自信がなかったとしても、自信を持って!』とアドバイスをいただいたこと。コンサルタントの方は、私がはっきり物を言うことが苦手な性格だということがわかっていたんでしょうね。ありがたかったです。」
転職先の決め手は何ですか?
笑顔で楽しく働くスタッフに安心。ここなら大丈夫
Eさんは面接後、すぐに内定を獲得し、転職を決めました。決め手はどこにあったのでしょうか。
「面接の後、責任者の方が食堂やお風呂場など施設の中を案内してくれました。その時に、スタッフの方が働いている様子も見えたんです。
皆さんがとても感じがよく、笑顔で丁寧に利用者さんと接していて、好感を持ちました。職場全体に余裕が感じられて人間関係もきっとここなら大丈夫、と決断しました。
勤務条件も希望通りです。週3回の出勤で土日祝日が休みで、出勤日のシフトも希望が通りやすいです。家庭を第一にする生活ができて、満足しています。」
現在の仕事と職場
看護師として利用者さんをしっかり見守る
Eさんが勤務するのは利用者13名程度のデイサービス施設。毎日の仕事について聞きました。
「朝、入所者さんが来ると、手洗いをしてもらって席へ案内します。その際に検温や血圧を計測します。薬を持参する方が多いので、一旦預かり中身をチェック。お昼ご飯の後、渡し間違えがないようにダブルチェックをしてから、飲み終わるまでを見守ります。
デイサービスの利用者さんは入浴を重要な利用目的とされている方が多くいらっしゃいます。
脱衣所で着脱の介助をしながら体の状態や皮膚の観察をするのが私の役割です。
アザや褥瘡を見つけたら記録してご家族へ伝えます。家族の方から体の状態を見てほしいと連絡をいただくこともあるので、観察して、場合によっては受診をおすすめすることもあります。
また、理学療法士の方が不在の時には機能訓練の担当として体操やリハビリの指導もしています。人によって訓練内容が違うので覚えるまでは大変でした。
デイサービスの仕事は看護師じゃなくてもできる、と感じることもありますが、私は看護師として利用者さんをしっかり見守ろうと思っています。笑顔で楽しく過ごしていただいて、何事もなく帰宅していただくことが一番大切ですから。
現在は専門的な処置から遠のいていることもあり、せっかく覚えた医療技術を忘れてしまうのではないかと不安になることもあります。でも、今はプライベートを大切にできる、この働き方に満足しています。時間とともに環境は変わりますから、将来、条件が整ったらまた病院で勤務してみたいと考えています。」
これから転職する方へアドバイス
希望を受け止めてくれるコンサルタントに相談を
「転職しようとする時、希望を満たす仕事を自分で探すことは難しいと思います。
私の場合、転職は初めてでしたし、どうやって探していいかもわかりません。
転職活動を経験してみて、自分一人では難しいと実感しています。信頼できる転職エージェントを使ったほうがいいと思います。
私はナースコンシェルジュと出会って、希望を尊重した提案をしていただき、満足できる転職がかないました。
それから、勤務時間や給与、休日など希望はしっかり伝えた方がいいと思います。
遠慮して言えない気持ちは理解できますが、そのせいで希望に合わない提案をされても、転職する人も、勤務先も、お互いのためによくないですよね。
妥協は必要だと思いますが、自分を理解してもらうためにも、まずは希望条件をどんどん話して希望を受け止めてもらってください。」
結婚、育児、介護などライフスタイルの変化により、フルタイムの勤務から、パートナーの扶養内に収入が収まる働き方を選択する方がいらっしゃいます。
その場合、扶養内という最大の優先事項があっても、仕事内容や勤務時間、勤務地などに優先順位をつけて納得いく働き方を選択することが重要です。
お一人で考えているだけでは条件の優先順位付けはなかなか難しい問題です。
お気軽にご相談ください。
理想の職場を一緒に探しましょう。