看護師の転職成功のための重要なカギとなる「履歴書」。
特に採用側が重要視するのが、その職歴欄です。
ただ、応募する側としては「こんなにたくさんの職歴、全部書いちゃって大丈夫かな…」「短期間しか働いていないところも全部書いた方がいいの?」など、不安を感じている人も多いはず。
そこでこの記事では、履歴書の職歴欄について最も気になる”職歴を全部かくべきかどうか?”について具体的に解説。
また履歴書の書き方の基本ポイントについてもまとめましたので、ぜひ参考にしてみてください。
▼Youtubeでも詳しく解説しています
看護師の履歴書|職歴欄の書き方
結婚や子育て、引っ越しなどで環境が変わっても働ける場所があるのが看護師という職業の強み。
そのため、結構職歴が多いよ、って人もいるのではないでしょうか。
けれどいつも頭を悩ませるのが、転職するときの履歴書の職歴欄。
あまりに転職回数が多いと、「すぐ辞めて次へ行く子だ」と思われないか心配ですよね…?
そこで、履歴書の職歴欄には”正直にすべての職歴を書かなければいけないのか?”厚生労働省の管轄部門に直接お電話して聞いてみました!
よくある質問①:履歴書の職歴欄にはすべての職歴を書かないといけないのか?
転職回数が多かったり、すぐに辞めてしまった職場がある人にとっては、すべての職歴を履歴書に書くことによって面接上不利になるんじゃないか?という不安があります。
かといって本当に書かなくても良いものなのでしょうか?
厚生労働省の管轄部門にお電話して直接指導してもらった結果は…
「必ずしも職歴をすべて書かなくても問題はない」とのことでした!!
それはなぜなのでしょうか?
履歴書の職歴欄というのは、”自分が企業に応募するにあたり自身の経歴をアピールするために書く”というのがそもそもの考え方です。
そのため、
- アピールしたい職歴→書く
- アピールにつながらない職歴→書かない
このような書き方をしても問題はないということです。
この質問で良く言われているのが、
- 3か月以内の短い職歴は書かなくていい
- 非常勤は書かなくていい
- 派遣は書かなくていい
これらはすべて間違いで、アピールにつながらないものは書かなくてもいい。が正解なんです。
ただし…採用する側からすれば、短い職歴はあるか?何社に努めたのか?などから採用を判断しているため、しっかり全部書いてほしいのが正直なところ。
また、我々転職サイトというのは病院にも看護師にも双方に良い就職を願う立場なので、誤魔化すような書き方はもちろん推奨しません。
もちろん嘘を書いたり、勤務期間を延ばしたり、というのもNGです。
これらを踏まえて、履歴書の職歴欄の書き方は次のようにしましょう。
- 自身が経歴として売り込みたいと思うものを中心に書く
- 原則すべて書くことをオススメしているが、アピールにつながらない軽微な職歴を省くのはOK
- 非常勤、派遣、期間が短いなどでは省略しない
よくある質問②:職歴の空白期間についてどう答えたらいいの?
履歴書の職歴欄で、職歴を省いてしまうと空白期間ができてしまいますよね。
もし面接でそのことについて聞かれたら、次のような答えを参考にしてみてください。
「この期間は現場を少し離れ、看護師以外のバイトをしていました」
「常勤ではなく、看護師の単発のバイトでつないでいました」
こちらももちろん嘘をつかない範囲で答えてください。
「この期間は勤務していた期間もありますが自分の経歴としては中心ではないので省かせていただきました」と説明がつく程度の範囲にしたほうがいいということも覚えておいてください。
よくある質問③:入職後に職歴がバレてしまって困ることはない?
まず前提として、社会保険の加入実績は社会保険庁の管理データベースに記載されています。
つまり、健康保険証をもらって働いた履歴は、自分の社会保険加入履歴に一生残ってしまうということです。
そのため勤務先は、過去の勤務情報について履歴をたどることが可能です。
ただし、実際勤務先がそこまでするかどうかというのは、よほど職場で大問題をおこしたりしなければ調べられない可能性の方が高いので、それほど心配しなくても大丈夫なケースがほとんどです。
そうは言っても、中には厳重な経歴確認を行う職場もあるので、事前情報を転職サイトに質問したりして確認は怠らないようにしてください。
履歴書の職歴欄で一番大事なこと
看護師の転職において、履歴書の職歴欄で一番大事な事は、下記です。
アピールしたい職務経験について、
- どんな仕事をし
- どんな力をつけたのか
- 入職したらどんな力が発揮できるのか
を明確に応募先の病院に伝えることです。
これらがしっかり伝えられる職歴をメインに”しっかりアピールできる履歴書”を作っていきましょう!
看護師の履歴書|書き方の基本ポイント
履歴書全般について、基本的な書き方のポイントをまとめてみました。
これまで説明した職歴欄の書き方と共に、こちらにも注意して履歴書を書きましょう。
1.消えるペンはNG
たまに消えるペンで履歴書を書いてしまう人がいますが(確かに直しがあった場合に便利ですが…)、これは絶対NG。
履歴書は正式な書類のため、消えないハッキリと見える黒のペンで書きましょう。
2.修正液は使わない
消えないペンで書いた場合、もしも間違っちゃったらどうしたらいいのか?
それはズバリ”書き直しましょう。”です。
間違った個所に二重線を引いて印鑑を押す、という手もあるのですが、履歴書は応募先に自分の誠意を見せる書類でもあります。
できれば間違いや訂正のない履歴書を渡すのがベストです。
応募先によってはパソコンでの作成がOKなところもあるので、OKの場合はパソコンで作成する方が効率的ですよ。
3.書き方を統一する
学歴・職歴の年号は、西暦なら西暦、和暦なら和暦で統一しましょう。
意外に見落としがちなのが資格欄。
こちらも同一の書き方にしましょう。
また、”退職”か”一身上の都合により退職”、これもどちらか一方に統一したほうが良いでしょう。
4.空欄をなくす
履歴書はできるだけ空欄をなくし、埋めるようにしましょう。
本人希望欄に書くことがなければ「貴社規定に合わせます」と記載しましょう。
5.写真はにこやかなものを
履歴書の写真は、本人の雰囲気が一発で分かる重要なもの!
そのため柔らかい雰囲気が感じられるにこやかなものがベストです。
書類審査から面接に進めるかどうかは、「この人と一緒に働きたいか?」というのが重要な判断項目となります。
写真にも手を抜かずに書類を完成させましょう。
6.マナーが感じられる履歴書にしよう
履歴書を書くときに最も気にしてほしいのが、一般常識を持った人かを感じられる書類かどうか。
つまりマナーを守って書かれているかどうかです。
読みやすい字で丁寧に書かれているか、常識的な漢字を使っているか、敬語や尊敬語が使えているか、印鑑は曲がっていないか、企業名などが省略されていないか…など、
一般常識を持った人物かも履歴書からしっかりと見られています。
自分のことを相手に知っていただく、という気持ちで書類を作成するようにしましょう。
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